次の文字を読んでみてください。
赤
青
緑
恐らくすぐに読むことができたと思います。
今度は次の文字の色を読んでみてください。
赤
青
緑
多くの人が一瞬戸惑うかと思います。
これは心理学で ストループ効果 と呼ばれる現象です。
人は普段、文字を読むという行為をほぼ自動的に行っています。
そのため、「文字を読む」という自動的な処理を抑えて
「色だけを答える」ことが難しくなるのです。
この現象を利用した心理学の実験が ストループテスト です。
9割の人が間違える?!ストループテスト(YouTube)
テストでは、先程のように
• 色の名前が書かれた文字
• その文字とは違う色
が提示され、文字を読まずに色の名前を答えるよう指示されます。
このような問題が続くと、多くの人は反応が遅くなったり、間違えたりします。
これは
• 自動処理(文字を読む)
• 意識的処理(色を答える)
が衝突しているためです。
因みに間違えたり、混乱するのは、脳の前頭葉の働きが大きく関係しています。
前頭葉は、注意力や判断力、感情のコントロールなどを担う重要な領域で、
特に「衝動を抑える力(抑制機能)」に深く関わっています。
ストループテストでは、
• 文字を読んでしまう(自動処理)
• 色を答えようとする(意図的処理)
という2つの処理が同時に起こります。
このとき前頭葉は、「文字を読む」という自動的な反応を抑え、「色を答える」という指示に従うようコントロールしようとします。
しかし、この抑制がうまくいかないと、
• 文字を読んでしまう
• 一瞬フリーズする
• 言い間違える
といった現象が起こります。
ストループテストが示しているのは、人間の脳には
自動的に起こる思考
があるということです。
普段の生活でも、この自動思考はさまざまな場面で起きています。
例えば
• 人の第一印象
• 思い込みによる判断
• 無意識の偏見
• 先入観
こうしたものの多くは、意識する前に脳が瞬時に判断しています。
つまり私たちは、
「自分が思っている以上に自動的に判断している」
ということです。
このテストは心理学研究だけでなく、企業研修でもよく使われます。
理由はとてもシンプルです。
誰でも体験的に「思い込み」を理解できるからです。
例えば研修では次のような気づきが生まれます。
• 思っていたより簡単に間違える
• 自分の注意力は万能ではない
• 人は無意識に判断している
こうした体験は、
• コミュニケーション研修
• 接客研修
• ハラスメント研修
• リーダーシップ研修
などでも活用されています。
人間関係のトラブルの多くは、
「相手が悪い」のではなく
「自分の思い込み」
から生まれることがあります。
ストループテストは、
人間の認知がどれほど影響を受けやすいか
を体験的に教えてくれる心理学の実験です。
そしてその気づきは、
• 相手の話をよく聞く
• 先入観を減らす
• 冷静に判断する
といった、より良いコミュニケーションにつながります。
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